International Federation of Medical Students' Associations(略称:IFMSA、日本語名:国際医学生連盟)は、第2次世界大戦後の1951年にヨーロッパで設立され、本部をフランスの世界医師会内に置いています。WHO(世界保健機関)、WMA(世界医師会)によって医学生を代表する国際フォーラムとして認められ、ECOSOC(国連経済社会理事会)の会員資格をも持つ、非営利・非政治の国際NGOです。
2011年11月時点で、96の国と地域から106団体が加盟し、120万人以上の医学生を代表しています。
他の国際学生団体、UNESCOやUNICEFなどの国際機関、国連機関とも公式な関係を結んでおり、代表は様々な会議に招かれ、医学生を代表して発言しています。
IFMSAには、臨床交換留学、基礎研究交換留学、公衆衛生、性と生殖・AIDS、人権と平和、医学教育の6つの常設委員会があり、世界各国で様々なプロジェクトやワークショップを運営しています。医学雑誌THE LANCETでは、国際保健教育への取り組みが論文の中で大きく紹介され、論説でも触れられています。
1961年にIFMSAに加盟した日本支部は、2000年頃に体制を一新し、名称をIFMSA-Japan(国際医学生連盟 日本)として現在に至ります。全国の医学部・医科大学のESSや医療系サークルなどの団体会員、および個人会員によって構成されています。2011年11月現在、団体会員51校、個人会員約500名、IFMSA-Japanの中で最大のメーリングリストには2000名以上が参加しています。
毎年日本総会にて開催される総会本会議がIFMSA-Japanの最高意志決定機関です。理事会は、代表、副代表内務担当、副代表外務担当、事務局長、会計と各委員会責任者8名の計13名から成り、年6回程度の理事会議を開催して団体の運営に関わる事項を決定しています。
IFMSA-Japanは、上記の6つの常設委員会と各種Officeを設置し、日々活動を行っています。非営利・非政治の原則のもと、各大学のご協力のもと年間100名以上を交換留学に送り出し、子供を対象とした健康増進プロジェクト、生活習慣病予防啓発活動、ピアエデュケーション、在日難民との交流会、原爆について学ぶサマースクールなどの国内活動や、東南アジア、アフリカでの保健衛生活動、アジア地域での災害医療分野での人材育成プロジェクトなど、さまざまな国際活動も行っています。2007年には第59回保健文化賞を受賞しました。
IFMSA-Japanは、社会貢献や国際社会との繋がりの下、幅広い視野を持った医療人を育成し、より良い社会を目指すことを理念とする国際学生NGOです。
自分の考えていることを分かりやすく人に伝える力、自らの見つけた課題に対し考察し意見を述べる力、あらゆる人物と円滑なコミュニケーションをとる力、自分のやりたい何かを企画する力、後進を育て率いる力、…といった総合的な力は、大学の学部生活だけではほとんど得ることのできないにも関らず、全ての医学生・医療系学生にとって将来必要な力です。本団体で活動する医学生・医療系学生は、積極的に学び、行動することを通して、他では決して得ることのできない総合力を身に付けています。こういった力を得ることは必ず将来の臨床の場、あるいは研究の場などを始め、社会人として大海原に漕ぎ出す学生たちを大きく飛躍させ、社会貢献に繋がることでしょう。
海外諸国と比較すると、日本における学生の活動は社会的理解や認知をされにくい傾向にあります。しかし私は、将来医療人となる一人の医学生として、同時に医学生・医療系学生を代表する立場として、そういった逆境に怖気づくことなく、「学生が自らの手で学び、企画し、行動し、より良い社会を目指す」という態度を貫き続け、理解してもらうこと、そして知ってもらうことに対しさらなる努力をしなければならないと考えている次第です。
私たち医学生・医療系学生には、ほとばしるエネルギーと高いモチベーションという、アクティブに行動するための燃料とエンジンがあります。それらを使わず眠らせたままでいるのか、それとも船に乗って大海原に飛び出すのか。IFMSA-Japanは、全ての医学生・医療系学生にとって、大きな海へと漕ぎ出すための最大の港であると言っても過言ではありません。
IFMSA-Japanは、より良い社会を目指す医学生・医療系学生の大きな港として、より一層高いレベルの活動を目指すため努力を惜しまず邁進して参ります。同時に、社会や医療に熱い思いを持つ人、閉鎖的な大学生活を打開したい人、世界へと飛び出したい人など、大学や学年を問わず、いつでも歓迎致します。ここで一歩踏み出すのか否か、それは皆さんにとって大きな選択肢となるはずです。一歩踏み出し、私たちと活動してみませんか。「航海」はさせても「後悔」は絶対にさせません。
IFMSA-Japan 2012-2013年度 代表
北海道大学医学部医学科5年
山本祥太
>> 臨床交換留学に関する委員会 / SCOPE(スコピ)
留学生は海外の病院で臨床研修を行うとともに、現地の学生とsocial programを通して交流し、相互理解を深めます。
>> 基礎研究交換留学に関する委員会 / SCORE(スコリ)
基礎医学研究に興味を持つすべての学生に、海外における様々な大学の基礎教室・研究所で研究に携わる機会を提供します。
>> 性と生殖・AIDSに関する委員会 / SCORA(スコラ)
一般市民、特に若者の性に関する知識や意識を向上させることを目指し、 医学生を中心にHIV/AIDS、セクシャル・マイノリティ、ならびに生殖医療についての知識を深めることを目指します。 「大学生による性教育プロジェクト Peer Education Project」「セクシャル・マイノリティについての社会的認知度の向上を目指す Rainbow Flag Project」を主な活動としています。
>> 公衆衛生に関する委員会 / SCOPH(スコフ)
公衆衛生の実現を目指し、その重要性を知り、そして知ってもらうために勉強会や、様々なプロジェクト、 「ぬいぐるみ病院プロジェクト」「地域医療ツアープロジェクト」「Africa Village Project」 「Asia Community Health Project」「Healthy Lifestyle Campaign」を実施しています。
>> 人権と平和に関する委員会 / SCORP(スコルプ)
紛争や人権侵害の防止・救援活動に取り組みます。勉強会のほか、プロジェクトとして「ACTION Project」 「広島長崎ピースプロジェクト」「Larf in Japan Project」「Law and Medicine Project」を実施しています。
>> 医学教育に関する委員会 / SCOME(スコミ)
国内留学や多学年混合勉強会など、医療系学部における通常のカリキュラムでカバーし切れない領域を学ぶ取り組みを行っています。「Life Lesson Project」「チーム医療プロジェクト」を実施しています。
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